空に描く青
菜月は怯えるような目をしていた。
私は…。
どんな形相をしてるのかな。
「…でも。私、1人になるの怖いから。もう、1人にはなりたくないから…。」
菜月の目から涙が零れた。
「志緒ちゃんみたいに強くない…。」
違うよ。
私は…強くなんかない。
過去を受け入れられずに逃げまわって、堅い殻に閉じこもっていた。
「…ごめん。でも、菜月はパシリ、嫌じゃないの?顔色ばっか伺ってて疲れないの?」
私は全てを吐き出す。