空に描く青

「大丈夫だよ、志緒ちゃんは頭良いから。一回くらいサボったって。」

ニコニコ顔でこっちを見る江鳩くん。

私はもう、なげやりになって諦めた。

「諦めも肝心だもんね。」

呟いた。

江鳩くんは急に、手を伸ばして屋上へのドアノブを回した。

「やっぱ、開かないや。」

「鍵かかってるし。見ればわかる位、丈夫そうな錠前がね。」

私は呆れた声を出す。





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