ミッション・イン・ヘル
「始めてくれ!」


ハサンが減圧のバルブを回す…


次第にネズミの室内は気圧が下がり始める…



《う…うぅ〜。やめてくれ…》



「気圧は0,6気圧だ」


ハサン「聞こえるか?いま君は標高4000メートルを越えたところにいる!」


《ぐががが、やめてくれ〜〜》


「喋りそうにないな…、ハサン!」


ハサンは黙って頷き、バルブをさらに回した…



「標高7000メートル。ヒマラヤ高峰の大気の状態はどーだね?


景色はいいか?」


ハサンと部下3人で我々は笑った…



《い…息が…息が…。


はっ、はっ、すっ……!》


「明らかに高山病だな…」


ハサンはなおもバルブを回す


ハサン「高度一万メートルを越えたぞ!」


「どうだ?ジェット機の飛ぶ気圧は?」


ネズミは目が飛び出し始めていた。


嘔吐を繰り返し、もはや喋ることもままならぬようだ。



《オレ、ガシンデモ、オマエラハオワリダ!!!》


「!

減圧停止!


どういう意味だ?


お前の仲間が攻めてくるということか??」



《……。》


ハサン「地獄へ落ちたようです…」


「……。」



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