ありがとう
私は気付いてもらいたくてつい彼に手を振った


彼は私に気付いて軽く手を上げた


良かった〜


ん?


私…いま何した?


誰も見てない?


辺りをキョロキョロした


軽く微笑む彼


恥ずかしい…


でも何となく仕事も順調に進んだ


今日は彼…来るかな?


なんてワクワクしながら待っていたけど、今日は来なかった


そうだよね…


「お疲れ様でした」


仕事が終わり、私は小さなパンをいくつか買って店を出た


帰りに彼に渡して、皆に食べてもらおうと思ったからだった






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