ラブ・スーパーノヴァ
(もしかして・・・)

倫はカメラを向いて撮られている写真だけを選んで見た。

大体、3歳くらいまでの写真がこちらを向いて撮られている。

それ以降はほとんど目線が外れており、遠くから撮られたもののようだった。

(お母さんが渡してたんだ)

倫はそうに違いないと思った。

母が死んだ時期と写真が隠し撮りに変わった時期が重なるからだ。

(お母さんは・・・許してたんだ・・・この人のこと・・・)

倫が産まれて、幸子と周一郎の間に何かが芽生えていたのだ。

倫を間に挟んで、目には見えない家族という繋がりが・・・。

「私・・・帰ります。」

倫は呟いた。
成明が倫を見つめる。

「もう・・・いいのかい?」

倫は黙って頷いた。もう充分な気がした。

「君さえ良ければ、いつでもここに来ていいんだよ。」

倫は成明の顔を見上げた。

周一郎に良く似ている。きっともう少し歳を取ればもっと似てくるだろう。

「いえ、もう来ません。もう・・・充分です。」

「・・・この写真、持っていくかい?」

そう言って3人で映っている写真をはずそうとした。
しかし、倫は首を横にふった。

この写真はこの部屋にあるべきだと思ったし、倫が持っていてキヨに見つかったら大変だと思ったからだ。
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