生徒vs日々の生活?
「…実に不公平だ。」
木本はずり落ちていたメガネを、
中指でクッと上げながら言った。
「…そうだよ!
なんで神様は頭の良さを公平にしてくれなかったのーっ!!!!」
私の大声に、
遠くで金石が飛び起きた。
「なんだなんだ?!」
「…あんたもーっ!
だらだらしてるのに、
いかにも勉強やってない感じなのに!!
なんで学年3位なのよーっ!!!!」
私は諸々の怒りを近くの机にぶつけた。