流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
呆気にとられた顔の玲子と希美を、幸姫は不思議そうに見ていた。

「こうき、おちゃのむ?」

亜姫に聞かれて、幸姫は頷いた。

「あきちゃんものむ?」

亜姫が持っていたお茶の入った瓶を、幸姫は受け取り、亜姫のコップに注いだ。

「青柳さん達はビールでいいですか?」

正弘に聞かれて、玲子はハッと我に返る。

「えっ?あ、はい」

そう言うと、正弘に差し出されているビール瓶の口のところに、コップを持っていく。

「すいません。毛利さんもビールでいいです?」

「すいません」

と、不思議そうな顔をした2人に気づく。


…なんだろう、なんかこの光景前にも…


小さく笑うと、玲子は希美のコップに注いだ後、幸村と佐助のコップにもビールを注いだ。

「これ、現代のお酒」

にっこり笑って言う玲子の言葉に、幸村と佐助は顔を見合わせた。

「まぁとりあえず。無事に娘たちも帰ってきたので!かんぱ〜い」

玲子の音頭でみんながコップをカチンとあわせていく。幸姫と亜姫も真似してコップをカチャッと合わせた。
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