H・O・L・D UP!

「さぁね、出来る……かもしれないよ? まぁ、いいや。中川さん、それ、シャバで食べる最後の食事かもしれないから、味わって食べてね?」



男は、フン、と鼻で笑う。

「一々、口の減らねぇガキだな」

「『ガキ』じゃなくて『真輝』。それに口は1つしかないんだから、これ以上減りません」

「……そうだな……」

そう言ってから、男は目隠しを真輝へ渡した。

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