H・O・L・D UP!

「真輝ちゃんと広瀬……大丈夫でしょうか?」

牧子は心配そうに言った。

高橋警部は近くに居た部下にそのメモを渡してから、牧子の肩を、ポンと叩いた。

「後はこちらで捜査するから、安心して。バイト中だろ? もう戻って大丈夫だよ」

「はい」

そう返事をしてから戻りかけて、牧子は急に思い出した。

「あっ、警部」

「ん?」

「実は、犯人の写真撮ったんです」

「えっ? いつの間に?」

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