月の雫 -君と歩む彼方への道-
「シルヴァイラ!」



オレは勢いよく飛び起きようとして、また胸がズキリと痛むのを感じた。



(何だ?)


オレはどうしたんだっけ?


死んだんだっけ?


生きてるのか?




「体は無事か?」


ナナメ上を見上げると、シルヴァイラがすがるような目つきでオレを見てた。



なんて目をしてるんだ。


こいつのこんな、せっぱつまった様子は見たことないぞ。
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