女王陛下は女神様
5章 記憶
――妖はすぐそこまで来ていた。
今まで女王は家臣に殺され、妖との直接対決はなかった。
――……今代こそ、決着を着けなければならない。
その為に、ローズはこの国に呼ばれたのだから…。
「ウィンランドの女王、ローズ、我、ここに見参する。汝が長は誰だ?」
「妖の長、ウラン。我ここに参る。」
どうやら、ウルフ族らしい、大男が前に進み出た。
「汝の目的は?何故女王の命を狙う?」
ローズの目は鋭かった。
「――…昔、この国の女王は我々を遠い異国に追いやった。その復讐だ。
……今まで何代も、女王は家臣によって殺されただろう?あれは妖の仮の姿だ。
しかし、汝は違う。自らの手で半数もの家臣を切ったそうでわないか。」
今まで女王は家臣に殺され、妖との直接対決はなかった。
――……今代こそ、決着を着けなければならない。
その為に、ローズはこの国に呼ばれたのだから…。
「ウィンランドの女王、ローズ、我、ここに見参する。汝が長は誰だ?」
「妖の長、ウラン。我ここに参る。」
どうやら、ウルフ族らしい、大男が前に進み出た。
「汝の目的は?何故女王の命を狙う?」
ローズの目は鋭かった。
「――…昔、この国の女王は我々を遠い異国に追いやった。その復讐だ。
……今まで何代も、女王は家臣によって殺されただろう?あれは妖の仮の姿だ。
しかし、汝は違う。自らの手で半数もの家臣を切ったそうでわないか。」