秘密のカンケイ

「俺はずっとさくらが好きだった。声をかけたのも、さくらだったからだ。でも、好きなやついたの知ってたし、待つつもりだった。茜は、さくらのこと知る前からだった。茜からさくらのこと聞いてたんだ、すっと。

俺はずっとさくらが好きだった。それはこの2年間も変わらなかった。だから、信じてよ。もう一度…
俺、この先もさくらが好きだよ。だって、こんなにも恋しいって、ずっと好きでまってられたのもさくらだからだ。

だから…もう一度だけ俺のこと見てよ」



この言葉を素直に聞けれたらいいのに。

考えてみれば、こんなに意固地になったのなんか初めてだよ。


思えばハルには最初からこんな態度だったよね。

こんな変に頑固な態度なんて親にも友達にも、先輩にも優斗にもとったことない。

これが本当のわたしなのかなんてわからないけど、間違えなく言えるのはハルに本気で恋してたからこんなにも許せないんだよ。


素直にバイバイも言えなくてずっと引きずってて待っててくれて嬉しかったりして、茜が相手じゃなかったらきっと、今ごろハルに抱きついてるかもね。


狂ってしまったものは、ハルじゃなくても誰でももう戻せない。





ハル…

快斗先輩より好きだったよ。


信じてあげれなくてごめんね。



もう、

「信じられない」


これが2年間の答え。

動かないこの足が答え。


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