秘密のカンケイ

誰かと終わり、そして始まる。


遮光カーテンで太陽の日差しは入ってこないけど、部屋の時計は7時を指していた。



本当なら朝食の準備を終わらそうとしている時間。


こうしてこんな時間に寝るのなんて平日ではあり得ないことだった。

このままクリニックに向かうつもりだけど、何も言わないままさよならするのはどうかと思う。


ベッドから立ち上がってキッチンへと向かう。

使ってないんだと思わせるような綺麗で整ったキッチン。

調理道具が2年前から増えても減ってもない。あの頃使ってたものが2年後の今、目の前にある。


苦笑いが小さく溢れて冷蔵庫を開けると思ったような内容物だった。

納豆、卵、牛乳、使いかけのニンジン…


少し柔らかくなって皺の入ったニンジンを掴むと、

「なんでこんなもの」

思わず呟いていた。


< 205 / 262 >

この作品をシェア

pagetop