空からのラブレター
奥さん、美人だった。


誰にも負けない目をして、宗吾さんに微笑みかける姿を思い浮かべた。


「結衣、どうした?さっきから変だぞ」


「ううん。それより宗吾さん、早く続き歌って!」


悲しい気持ちを隠すために私は、無理して笑った。


まだ愛してる奥さんを想って歌う宗吾さん。


ねぇ、宗吾さん。私…想いを伝えたいけど…伝えたら離れちゃうかな?


「そうかぁ?俺の美声を聞きたいか?」


「うん、聞きたい」


まだ想ってるだけでもいいよね。

伝えても、どうせ私は…残り少ないよね。


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