空からのラブレター
そして、洗濯が終わると宗吾さんの病室に行って、カメラを準備した。

「よーし。じゃ撮るぞ」

「うん!」

―カシャッ―

静かな部屋に響いた音。
その音は、幸せの音に聞こえた。

「結衣、目閉じたろ?」

「え!やばい!」

せっかく宗吾さんと二人で撮ったのにぃ…

皆がいると二人じゃ撮れないんだもん。
「あと、20枚一緒に撮るか」

20枚?宗吾さん…
あと20枚しか撮れないカメラ。

もしかして…私と宗吾さんだけのカメラ?

嬉しくて、嬉しくて…宗吾さんに寄り添った。

「ん?」

「嫌?」

「嬉しい♪」

宗吾さんから、ちょっと離れると宗吾さんから寄り添ってきた。

またまた嬉しい。
こんなにも幸せなことは、あっただろうか?

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