空からのラブレター
「お見舞いに来たの!」

お見舞い…
そうだ。皆に余計に心配かけたくなかったから…しばらく来ないでって言ったんだ。

お姉ちゃんが、耳元でこっそり言った。
「結衣、もしかして…宗吾さんのこと好きなん?」

「!」

私は、顔が真っ赤になった。
そういえば、宗吾さんのことお姉ちゃんとお母さんに喋ったような…

でも、好きって言ってないよ?!
超能力者?

「さっき後ろ姿見てたら、恋してます。って書いてあるんだもん」

ええ?嘘!
でも、でも…

からかってくるお姉ちゃん。
お姉ちゃん、仕事大丈夫なのかな?

看護師のお姉ちゃんは、忙しいはず。
なのに、毎回お見舞いに来てくれる。

嬉しいけど…

「結衣、告らないの?」

「!」

無理、無理!
恥ずかしいよ!

顔見ただけでも、嬉しすぎてヤバイのに…告白は、もっとヤバイよぉ。

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