執行猶予3年



「もしも~し。
洋ちゃん…。
具合悪いんだ。
ジュースが何か買ってきてくんねえ?
なるべく早く。」

6時。
段取り道理、
洋ちゃんを呼びだす。
せっかくの誕生日だ。
鶴に洋ちゃんがどこかに行こうと言う前に、
呼びだした。

午前中、
鶴は半日仕事と偽り、
準備していた。
もう、メンツはそろったし。

看護師のかわいこちゃんは、
押し入れに入って、
薬剤師と男性看護師のおっさんはバスルーム。

地元の友達ネッシーと、
弟、大祐はベランダへ。


俺は布団をひいて具合の悪いふり。
まぁ、化粧ばっちり、
衣装ばっちりだけど。

ほどなくして、
洋ちゃんと鶴がきた。

「なん?
思ったより元気そうじゃん。」

「まあな。」

そりゃ元気さ。
だってこれから飲むんやもん。
準備万全やで。


部屋の真ん中に立ち、
大きく手を打って合図。

一斉に扉と言う扉が開いて、
みんな飛び出してきた。


「洋ちゃん、誕生日おめでとう!!」


まずは成功や!


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