太陽の朝は窓を閉じて【オムニバス】
「ありがとう。私を待ってて。必ず帰るから。」

私は電話を切り、涙を消した。

母の墓へ向かう。


太陽の黄色が綺麗で、真っ直ぐで、

太陽はこの世で、一番尊い存在に思えた。

私はタクシーの窓を開けて、久しぶりにその尊い光を私の中へ注いでいた。



第一話 終
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