猫が生まれた日
いつか
あたしをかたちづくるものたちが
散り散りになって
何かになって。

そしたら必要としてもらえるのかな。

ちょっとは役に立つと思われて、
大切にしてもらえる?

そこには
あたしのこころはないけれど。

そういう未来に、
あたしは希望を持つのです。

あたしは、誰かの涙の中で生きているのだから。

< 9 / 140 >

この作品をシェア

pagetop