ヒメ恋~Last Love~
でも次に瞬きをした瞬間、きっと溜まった涙が溢れ出してしまう・・・。


ーーっ!!


もう限界・・・


「美海、ちょっと向こう行かない?久々に女同士で話しましょ?」


「えーー?」


母があたしの体をくるっと反転させた。


「美加?女同士の話とは何だ?私には言えないことなのか?」


少し不機嫌そうな声色。

でもあたしにも、母のこの行動の意図がまったく分からない。


「たまにはいいじゃない。私の夢だったのよ、こうして娘とガールズトークするのが。外国映画みたいでしょう?やっとその夢が叶うんだから、邪魔しないでよ?」


「…しないよ、邪魔なんて」


「後で相手してあげるから、拗ねないでね?さっ、美海行きましょう」


部屋を出る時、ちらっと父に目を向けると、再び耳まで真っ赤になっていた。

普段は厳格な父も、母の前ではただの男になり下がる。


< 235 / 300 >

この作品をシェア

pagetop