ヒメ恋~Last Love~
それからしばらく一歩も動けず、気がついた時には、もう辺りは暗くなっていた。


マンションに戻り、部屋の電気をつけた途端…


「ーーっ!!」


目に入ったものは、海里が持っていたはずのマンションの合い鍵。


『もう会わない』


海里の決意の現れ。


「…っく……っーー」


あたしは鍵を握りしめ、泣き崩れた。



今本当に・・・


あたしたちの関係に終止符が打たれた。


これからは、

幼なじみでもなく。

恋人でもなく。

愛人でもない。



行き交う人々と同じ…

見ず知らずの他人。



「…っ、うわぁぁぁぁ」



人間って一体どれだけ泣けるの・・・?


体中の水分がなくなるまで・・・?


それならずっと泣き続けるから…


神様・・・


あたしをこの苦しみから解放して下さいーー。




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