最低な俺だけど…。
第7章 すれ違いの日々

翔の気持ち

昨年の夏。


あんだけ俺の母ちゃんを口説こうとしてた翔は、結局。
忙しくて、母ちゃんを花火大会には、誘えなかった。



―― 休み時間。―――




『今日、俺ら。部活、休みじゃん?』


電話をしていた幸人が、突然。言い出した。



『あぁ。そうだけど?』


俺が言うと、



『翔が、話あるから家行って良いか。って、きいてるよ!』


そう言って、電話を指さした。





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