ただ…キミを想う。
家を出ると、


「遅いぞ!奈夕と一矢」



幼なじみで私の好きな人(一矢にも内緒)
大崎侑斗(ユウト)



誰にでも優しいからすごいモテるし、ライバルいっぱいいるんだよね…



「奈夕。もしイジメられたら俺達に言うんだよ?」



「あはは♪大丈夫だよ!そんな心配しなくても」



「奈夕だけクラス別々だけど、いつでも来なよ?
俺と一矢の可愛い奈夕だからね。」



「なんなら俺が休み時間の度に奈夕の所行ってやるよ。」



「いや…お兄ちゃんは来なくていいから!!」



「は!?俺はってなんだよ」



チャイムが鳴る。



「ほら一矢。急いで教室行くよ!」


私は侑斗に手を振り、一矢は侑斗に連れて行かれた。


本当にお兄ちゃんは心配しすぎなんだから…。

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