【完】イケメン生徒会長は俺様!?
あれから時は過ぎて、高校に入ってあっという間に1年という月日が流れた。



今思えば、1年っていうのは本当に早いものだと思った。



そしてこの1年、本当に色んなことがあった。



入学早々流二の彼女にさせられてしまい、おまけに同棲までさせられて。


そして流二と付き合いだしてからは、先輩たちからイジメを受けた。



そして誠人に出会った。


で、出会った日に誠人から告白をされた。



それが原因で、流二と別れて誠人と付き合った。


でもやっぱり流二のことが忘れられなくて、誠人と別れた。



そして、また流二とヨリを戻した。



そしてデートした日に元カレの拓哉と再会して、流二にあたしの過去を全て話した。



でも今思えば、あの頃のあたしは弱くて、結局自分から逃げ出したかっただけなのかもしれない。


そして今まで言えなかった事実を……流二と、そしてお父さんとお母さんに初めて話したこと。



お父さんとお母さんの涙を初めて見たこと。



流二と喧嘩したこと。



他にも、幼馴染みだった良平が突然転校して来たことや、友達とより仲良くなれたこと。



自分が強がっていたこと、よく泣いたこと。



たくさんドキドキしたこと。



数え切れないくらいたくさんの思い出が出来た。


そして4月。



あたしたちは今日から高校2年生になる。



色んなことを思いながら車で学校へと向かった。


流二は今日イロイロやることがあるらしく、忙しいからって先に行った。


学校に着くと、あたしはたくさんの男子に囲まれてしまった。



案の定、流二に助けられた。



「あっ、ありがとう流二……助かった」



「ったく、お前は朝からなにやってんだよ。あんなヤツ等に囲まれやがって」



流二はそう言うと、あたしを呆れた目で見た。



「ご、ごめんなさい…」


あたしはそう呟いて、下を向いた。



「ほら、行くぞ」



流二はあたしの頭を撫でると、優しく微笑んでそう言った。



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