【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「泣きたい時は、思いっきり泣いていいから」



「……うん」



「だから、笑っとけ」



「うん…」



「さっ、サッサと朝飯食べて支度しろ」



「え?」



「啓悟たち来るんだぞ?そんな格好で人前に出るなよ。俺が恥ずかしいんだから」



「ぶーっ……分かったよぉ」



美綺はしぶしぶ了承すると、朝ご飯を食べ始めた



俺も席に戻り、朝ご飯を食べた。



そして朝ご飯を食べた後、部屋に戻った。



―――――…



「流二、これでいい?」


ベッドに横になっていると、美綺が部屋に入ってきた。



「あ?」



俺はベッドから起き上がり、胡座をかいた。



「服装、これでいい?」


「ああ。大丈夫」



「分かった。ありがと」


美綺はそう言うと、ささくさと部屋を出て行った



「なんだよ。……わざわざ確認しに来たのかよ」



別に服装ぐらいで確認しに来なくていいのに…。


意味分かんねーっ。



美綺ってたまに意味分かんねー時あるよな。……今もだけど。



でも、美綺のそういう所も堪らなく好きなんだけど…。



そんなことを考えていたら、俺のケータイが震えた。



ヴーッヴーッ



うおっ。ビビった。



俺はディスプレーを確認して電話に出た。



「もしもし」



「今からそっち向かうから」



「はいはい。じゃあな」


俺はそう言って電話を無理矢理終わらせた。



「はぁ……面倒くせー」


時計を確認すると、時間は9時ちょっと過ぎ。



俺は啓悟たちが来るまで、残ってる仕事をやることにした。



しかし、やってもやっても終わらねーっ。



これじゃ何年かかったって終わらねーよ…。



山程たまった資料の山をジッと見ながら思う。



いつになったら終わるんだよ。……この山のような仕事は。



俺一人でこんなに出来ねーって…。



体が何個もある訳じゃねーんだからさ。



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