【完】イケメン生徒会長は俺様!?
「じゃあお母さんたちもう行くから、今日は二人でゆっくり過ごしなさい」



「ほんとにいいの?」



「えぇ。たまには二人で過ごす時間も大切よ」



「ありがと。ごめんね」



「いいのよ気にしないで」



「うん。じゃあお言葉に甘えて、今日は二人で過ごさせてもらうね」



「えぇ。なんかあったらいつでも連絡してきてちょうだいね」



「うん」



「じゃあ行ってくるわね」



「行ってらっしゃい。美紅のことよろしくね」



「分かったわ。じゃあ行きましょうかお父さん」



「そうだな」



そしてお母さんたちは美紅を連れて、そのまま家を出て行った。



今日はお母さんたちが美紅を遊びに連れてってくれた。



だから流二と二人っきり



久しぶりだなぁ、流二と一緒に過ごすなんて。



毎日子育てに追われてたから、そんな余裕どこにもなかったし。



そんなあたしたちを見たお母さんが、美紅を連れて遊びに行ってくると提案してくれた。



あたしはいいよって言ったんだけど、お母さんがどうしてもってうるさかったから、お言葉に甘えて今日一日は美紅をお母さんたちに預けることにした。



お母さんたち、よっぽど美紅が可愛いんだね。



あたしはお母さんたちを門の所まで見送った後、家に入った。



部屋に戻ると、流二はまだ爆睡していた。



……それにしても、よく寝るな。



もうお昼だよ。



爆睡している流二をジッと見ながら、よくこんな時間まで寝てられるなと、一人感心していた。



でもそろそろ起こさないとね。もうお昼だし。



せっかくお母さんが二人っきりにしてくれたんだもん。



今日一日は、有効に使わなくちゃね。



「流二、起きて!!もうお昼だよ」



あたしは流二を揺さぶりながらそう言った。



「んーっ…」



だけど一向に起きる気配の目の前の俺様流二君。



「ねー起きてよ!!」



どれだけ揺さぶっても起きようとしない。



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