シャボン玉 *eternal love*



「遅い!」



歩いて戻ると、玄関前では美姫ちゃんが仁王立ちして待っていた。



「別々に帰ってきたら怪しまれるでしょ?」


「ごめん。アイス買ってきた。顔……大丈夫?」



殴られた頬を気にしていると美姫ちゃんはケロリとした顔。



「全然平気。倍返しにして強めに殴ってやったし! ていうか心のこと、今まで以上に気を付けて見てあげていてね」


「もちろん。美姫ちゃんこそ……気を付けて」



無性に気になった。花ちゃんは美姫ちゃんにも何かしでかしそうで……



「私は大丈夫。ねぇ、愛斗……まだあの女と付き合ってるフリするの?」






< 128 / 269 >

この作品をシェア

pagetop