この想いを君に…3

- 光 -

「帰り、みんなの所へ行ってみる?」

今日からむっちゃんの友達が来ている。

せっかく来てくれているからホテルに戻る前にキャンプ場に寄った方がいいかな、と思った。

「いいの?」

むっちゃんは目を輝かせる。

「うん」

俺は頷くと門真さんにホテルに戻る前にキャンプ場に寄って、更に食事してから戻る、と伝えた。



むっちゃんは嬉しそうに隣で歩いている。

そういえば。

しばらく二人でこんな風に歩いたり…っていうのがなかったな。

この2ヶ月くらい、どこにも連れて行ってなかった。



「多分、この辺りだけど…」

むっちゃんは友達から来たメールを見ながらキョロキョロする。





「いらっしゃいませ、お二人様」

少し低い声で茶化し気味に言うのは。

「悠斗!!」

むっちゃんは振り返って笑った。
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