*Tiara*〜天使の君〜

*ブルーの髪の少女



馬に乗り、吹き付けてくるさわやかな風に刃向かいながら、


どんどん川の上流へむかった



あれは……人?


近づくにつれてその正体は明らかになっていく



少女が倒れている!!


「クラウドっ!あれは人だ!!」


そういうとシリウスは、河原に仰向けで倒れている少女へ近づいていった


「シリウスさまっ。お気をつけ下さい。どこの誰かわかりませぬ」


「あぁ、わかっている」


クラウドは少女のすぐ脇まで来ると、馬を下りてしゃがみこんだ



少女に近づき息と脈を確認する



「死んでいるのか?」


「いえ、脈は弱いですがまだ生きています。」


シリウスはそれを聞くとクラウドの横にしゃがんで少女の顔を覗きこむ
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