せぴあなタメ息
この違和感は、類にはお馴染みの違和感だ。



この人、

あたしを男の子だと思ってる。


・・・褒められるときは、いつもそうだ。




「ねえ、あなた、ルシアンの歌、歌える?」


「それは大丈夫だよ。オレが密かに仕込んであるから」

友之が、勝手に答える。

「えっ?あたし、知らないよ」


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