それは初恋で、

#1 告白



翌朝、私はいつも通りに支度をしていた。


ただ一つ違うのは、眼鏡をしていないこと。



外すことが怖くて仕方なかった。

単純に、嫌なら学校を休めばいい。でも、何日も休めないし、そんなのは何の解決にもならないからしない。

新しい眼鏡を新調する??

もう、眼鏡なしの姿が噂になってしまってる今、眼鏡に意味はないのかもしれない。


それでも、薄いレンズがずっと私を守ってきてくれた。


あると安心するアイテム。



でも、メガネは完全に壊れて使えない。視力に支障は来さないけれど。演劇部から拝借した眼鏡も何とかしないと…両方ダメになってしまった。


メガネの役割は終えたってことなのかな…?




私はレンズで自ら壁を作っていたのかな。



不安で心がざわつく。
何にも動じない強さが欲しい…

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