らぶ☆すとーりー 4
あっ、でも・・・。



私は会社を辞めたわけだし?



外で手を繋いでいようが、仲良く話していようが誰にも隠す事がないわけで。



もう、私達の前を邪魔する人なんかいない。



私はそれが嬉しくて嬉しくて・・・。





「綾乃、着いたよ?」



隼人は寝ていた私を優しく撫でて起こしてくれた。





この時、もう私達の前に邪魔なんか入るなんて、これっぽっちも思っていなくて。



「隼人?」



「ん?」



「スキ。」



「知ってる。」



そんないつも自信満々な隼人に・・・チュッ。



私からキスをした。



なんだか悔しくて、ちょっと意地悪したくなったんだもん。



「外でのキスは当分お預け。」



私は平然を装い少し前を歩く。




そんな隼人は、すぐに私に追いつき、



「ばーか。」



と、後ろから私の頭をポンと叩いたのだった。





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