君、想う刻


「楽しみだね〜海♪」



おっとりした葵が珍しくハイテンション




「知らなかった葵が海好きなんて」



「そう?海育ちだから海は大好き!!


あと楽しみのはもう一つ」


葵がにっこり笑顔



「朱音が優さまにいつ告白するのか楽しみ〜♪」



「はぁ〜?」



葵があり得ないことを言う



「何〜その顔優さまはモテるよ」



「知ってる」



一瞬葵は分かってるんだと顔をした




「ほら」



私が指を差した方を見ると葵は見た



廣瀬は多分同級生の女の子と仲良く話してる



一応公の前だからか女の子には耳に何か話しかけてるぽいっ



「確かに廣瀬はモテるね」


「………モテるね〜」




幸い廣瀬はこっちに気付いていない



別に……怒ってないし

廣瀬が誰と付き合おうと私には関係ないし




「………海楽しみだね」


やや遠慮がちに言う葵






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