雑草だから笑う。
最初の未遂のときに悪くした足はリハビリに通わなくなって松葉杖のまま。

なら、障害者の手続きをしたほうがいいと言っても「人目が悪い」としない。
支払いが出来ないなら店を閉めようと言ってもダメ。
家を売って少しでも借金を返そうと言っても「俺の代でなくすことはできない」としか言わない。

そうやって自分のプライドだけを大事にして家族はどうでもいい存在。



借金は減るどころか増える一方。


で、どうしようもなくなりまた自殺をしようとした。



父がかわいそうなんて思わない。



情けない父親だと思う。





結局、最後まで自分と世間体のことばかり。







 その頃の私は疲れがピークにきていた。


こんな父親のためにもう頑張りたくなんてなかった。


でも、母にこれ以上辛い思いをさせたくない。
この人のことだけはこの苦しさから救いたい。
そう思っていた。


結局その日は休みをもらったけど父と母の二人では不安だったのでそのまま朝まで仕事をした。



帰って来てからなぜか涙が止まらなかった。


寝ようと思っても眠れなかった。


しばらくして交代で母も帰って来た。


父の前では涙を見せなかった母も私と二人きりになると泣き出してしまった。





苦しいのは父だけじゃない。



むしろ、気にしてないように感情を押し殺して生活している家族の方が苦しんでいる。

周りは事情を知らない。
もし、これが周りにバレたら母は確実に非難されるだろう。
だから母のことは私が守らないと。


その時私は心に誓った。

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