いちごみるく~愛してるの声~
「ねぇ、何の本を読んでるの?」


あたしが、そう聞くとびっくりした感じで、ひなちゃんは顔を上げた。



あたしは更に続ける。


「あたし、中岡葵(ナカオアオイ)。あなたの、名前は?」


「…あたしは…高杉ひな…」



少し、歯切れの悪い話し方。
だけど、頑張って話してくれようとしてくれる事が嬉しかった。



「高杉ひなちゃんかぁ~。ひなって、呼んでいい?あたしの事は、葵でいいから。」


あたしがそう言うと、友達になってくれるの??って、聞いてきた。


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