せぴあなタメ息~辛苦(シンク)なタメ息~
青白い肌が、シルクみたいになめらかだ。

男のクセに。

ちょっと、不快な感じを抱かされた。

と、

彼はちらりとこちらに目を上げた。

焦点の、合っていない、大きく見開かれた目。

例えようもない程に、艶なラインを描いてかすかにキレ上がっている目元。

オレの鼓動は、誤魔化しようなく、しっかりと、今、弾んだ。

オレの、オレですら今まで知らなかった好みのツボを、

直撃していたらしい。



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