紅の世界~従者と私~

ー目覚めの日ー



今日はあたしの16歳の誕生日。



「里沙~!お客さんきてるよ~」
教室の扉の前に立っている見たことない男の人がこっちを見ている


「里沙ちゃん、ちょっといいかな?」


…?




あたしになんの用だろ?


「はぁ...?」


呼び出されてついていくと、校舎裏だった。


「あの、あたしに何の用ですか??」


あたしの前を歩いている男の人が振り返る



満面の笑顔を浮かべて...


「始めまして雷龍の姫。
私は2年の藤咲彰谷というものです」



何を言っているの...??
雷龍の姫...?



あたしのことなの??


「何を言ってるんですか?」



この人何なの?



怖い怖い怖い怖い怖い




「僕は白兎家の者です
昔あなたの先祖に封印された...ね」



笑っている…が、目が笑っていない

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