誓い
椅子が重さのあまり
悲鳴を上げている。

圭吾は呆れて、
「先生、ちょっとは
ダイエットしたら?」と言った。

するとクマ先生は、
圭吾の頬を思いっきり
ぎゅうっとつねった。

「そんな事を言うのは
この口か!?」

「いひゃい、いひゃい!!
もう言いまひぇん!!」

「ようし。」

ようやく解放された圭吾は、
つねられた頬を
さすりながら言った。

「もう、相変わらず
乱暴なんだから。
それでも医者?」

「今のはお前が悪い。」

「…事実を言ったまでじゃん。」

ボソッと呟く圭吾。

「何か言ったか?」

「ううん、何も!!」

圭吾は、慌ててそう言った。

(危ない、危ない。
またつねられる所だった。)

つねられた頬は、
もう痛む事もなくなってきたが、
またつねられるのはごめんだった。
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