誓い
圭吾を迎えに来た
父親に託し、翔吾は一息つく。

千依が、翔吾を呼んだ。

目には涙。

「まぁた泣く。
ちーは本当に泣き虫だな。
大丈夫だって、
もう落ち着いたんだから。」

そうなだめても、
千依は相変わらず
泣きそうな顔をしていた。

「ごめん、翔ちゃん。
私が圭ちゃん誘ったから
こんな事になったのよね。
…誘わなきゃ良かったかな。」

「気にするな、ちー。
もうあいつは少しでも
体調が悪ければ
無理に来たりしねぇよ。
良かったから来た。
だから、ちーは悪くない。」

「翔ちゃん…。」

「もっとドンと構えてろ。
お前は圭吾の彼女なんだから。
泣かないで、
あいつを支えてやれ。」

「そうだね…。
ありがと、翔ちゃん。」

千依は浮かべた涙を拭った。
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