誓い
写真はやがて、
同窓会の写真になった。

翔吾はカメラを持っていたし、
その時撮ったのだろうか。

最初は千依。

振袖も可愛かったけど、
私服も可愛いな、
と圭吾は思った。

「ねぇ、この写真貰って良い?
僕、千依の写真って
昔のしかないんだ。」

そう、あの千依を
捜索する時に使った写真である。

高校1年の時の写真だった為、
全体的に幼いのだ。

そんなので良く
見つかったなと今では思う。

「どーぞ、ご自由に。
相変わらず熱いねぇ…。」

「やめてよ、恥ずかしいな。」

「はいはい。」

圭吾は照れながら
千依の写真を引き抜いて、
棚の上に立ててあった
アルバムに入れた。

残りの写真を見ていく。

あの時話せなかった
奴も写っていた。

中には、中学時代から
急激に変わっている
人が居て、びっくりした。
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