がんばれ!ノザワくん
「ところで、伊勢崎の取引先行くのに、高速使うんだろ?渋川伊香保インターから前橋南インターまで、どのくらいかかるんだ?」

アーマ課長が口を挟んできた。

「え?伊勢崎なのに、伊勢崎インターまで行かないの?」

「あっちまで行ったら、行き過ぎるんだよ。伊勢崎ったって、ほとんど前橋なんだから」

アーマ課長が、ノザワくんに説明してる。…よほど、群馬のことがわからないらしい。やっぱり、ノザワくんも連れてった方がいいんじゃないかな、オーノ所長。

「渋川伊香保から前橋南だったら、700円だろ」

オーノ所長が言ってるそばで、

「1100円って書いてある」

と、ヤミー主任。どうやら、地図の後ろに載ってる料金表で確認したようだ。

「あ、ホントだ。1100円だ」

ノザワくんが、地図を覗き込んで、そう言った。

「俺は走ったことあるんだぞ。700円だ、700円」

そうオーノ所長が主張してるのに、

「いや~、所長~、それはきっとETC割引料金ですよ~!地図には1100円って書いてあるんですから~」

と言ってるノザワくん。

それを聞いていたよねちゃんが立ち上がって、

「ノザワ課長も、ヤミーさんも、大型料金見てませんか?」

と言った。

「料金表の右側は、大型料金ですよ。社用車は小型だから、左側の上段見てくださいね」

ノザワくんとヤミー主任が、地図を覗き込む。

「あ、ホントだ~!700円って書いてある~!」

…気付くの、遅すぎだ、この2人。

「だから、俺が言ってるだろ!人の言うことは信用しろっ!」

オーノ所長は、そう言って、コーヒーを入れに席を立った。
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