がんばれ!ノザワくん
その2日後。

ちょっと大きめの箱が、クル・アスからよねちゃん宛てに届いた。

「課長~、マウス届きましたよ~!」

よねちゃんが声をかけると、ノザワくんは、箱の大きさに驚いた。

「マウス1個送るのに、そんなに大きな箱で来るの?」

「一応、精密機械ですからね」

「お詫びの品とか入ってたりして」

「…それはないと思います」

ちょっとだけウキウキしながら、箱を開けたノザワくん。

「なんだ、アンコか」

残念そうに、中身を出した。

「だから、言ったじゃないですか」

「ま、無事に物が届いたから、いいや」

そう言って、パッケージを開けて、中のマウスを取り出し、自分のパソコンにセット。

「じゃ、これは、ハットリさんに返しますよ」

使ってたマウスをはとりんに返したノザワくんは、ゴミを捨てにゴミ箱へと向かった。

「あっ、また説明書捨てようとしてるでしょ!」

よねちゃんが、急いで追いかける。

渡されたマウスを見て、はとりんは、

「使ってないから、返してくれなくてもいいのに…」

と、呟いていた。
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