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第4章

最後の夏








涼くん達、高校3年生の最後の夏が終わった。






その夏が



私と



涼くんの



最後の夏になるとは



この時は、夢にも思わなかったね。






ずっと



ずっと




一緒にいられると思っていた。







これから一生隣にいるんだと思っていた。








『結婚』なんて口にしたことはなかったけれど。





涼くんは恥ずかしがり屋さんだから



遠回しに言ってくれたよね。






『土日は、近所の子供達にサッカー教えたいから、留守になるけどいい?』



『俺、掃除とか洗濯手伝うで』



『ヒロちゃん、教育ママになるん?』




日記の中で、今もキラキラと輝く涼くんの言葉達。







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