71
第5章

告白






私の1番のライバルは



いつも 『サッカー』






高校の頃、嬉しそうに合宿の用意をする涼くんを見ながら


心の中で呟いてた。




『私は何番目?』





合宿に行っている間の


私の寂しさなんて、きっとわからないね。






他に夢中になれるもののなかった私は


『涼くん』が生活の全てで


『涼くん』が私の夢・・・・・・



涼くんを待つだけの生活。





私から誘うことを遠慮し始めたのは、付き合ってからすぐ。






携帯電話があれば




メールができれば




あんなに苦しくなかったね。





< 35 / 71 >

この作品をシェア

pagetop