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遠くなる





いつか来ると思っていた。


人気者の涼くんにはすぐに彼女ができる。


そして、いつか誰かと結婚する。






素直に祝福・・・・・・



しなきゃ・・・・・・ね。







もうすぐどこかで



誰かと結婚する涼くんに・・・・・・






離れた場所から


おめでとうって


呟く。









心からの『おめでとう』?





違う。







本当は寂しくて




悲しくて




涙が止まらない。








隣にいるのが



どうして



私じゃないのか・・・・・・







誰か教えて。






どこで何を間違えたんだろう。






結婚式に呼ばれてる友達は



みんな私の知ってる人。




スピーチをする彼も


昔よく相談に乗ってもらった人。




そこに私がいないこと、誰も疑問になんて感じない。





もう



ずっと昔の話。





地元では有名だった涼くんとその彼女、私。





もう


みんなの記憶から消えちゃうくらい


昔の話。








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