四季〜二人で歩む季節〜


「そっか。
旦那さんは、仕事忙しいの?」

「そうだね。
でも、休日はしっかり家族サービスしてくれる。」

「良かったね。」


コーヒーカップに手を伸ばした真琴の指には、キラリと光る指輪があって何だかうらやましかった。


あたしの首元にはレンからプレゼントしてもらったネックレスが、むなしく揺れている。


真琴やことちゃんと別れた後、あたしはそのまま出勤。


「あっ、ミユさん早い。おはようございます。」

「おはよう。」


いつもより早く出勤したあたしは、準備もそこそこに雑誌を眺めていた。
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