四季〜二人で歩む季節〜


それでも、あたしだけは特別なのかなって思っていた。


それがただの自惚れだったなんて、何だか自分が馬鹿らしく思えてしまう。


きっと、レンには特別なんてものは存在しなく、誰でもいいって事なんだ。


それからのあたしは、レンの事を思い出さないようにと同伴やアフターを必死で頑張っていた。


お酒の量もだいぶ増えてしまっている。


「ミユさん、ちゃんとご飯食べてますか?」

「あんまり食欲ないんだよね。」

「お酒ばかり飲んでないで、ご飯も食べなきゃダメですよ。」

「そうだね。」
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