四季〜二人で歩む季節〜


窓に近付きカーテンの隙間から外を見ると、うっすらと空が明るんできている。


壁の掛け時計に目を向けてみれば、針は4時を指していた。


まだ1時間程しか寝ていない事に気付き、ベッドに戻り目を閉じて再び眠りについた。



「ミユさん、お願いします。」

「はい。」


黒服の後に続いて行くと、そこにはあたしを指名してくれている内藤さんの姿。


内藤さんはあたしがこの仕事を始めて、最初に指名をしてくれたお客さん。


「こんばんは。」

「おー、ミユ。」


あたしは満面の笑みを内藤さんに向けて、彼の隣に腰を下ろす。
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