四季〜二人で歩む季節〜


たくましいレンのその腕で抱きしめられると、寂しさがやわらいでいく。


「ミユ、このアパート引き払って俺のマンションに来ないか?」

「えっ?」


突然の言葉に、抱きしめられたままあたしは目を見開く。


「ここセキュリティなんて全くないし、またストカーとか出てくるかもしれないだろ?
いつも俺が来れるとは限らないし、少し考えてみたら?」

「うん。」


嬉しくて嬉しくて、今すぐにでもそうすると言いたいけれど、あたしは少し考えてみると答えた。
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