四季〜二人で歩む季節〜
けれど、どう見ても母親らしさのかけらもない。
「…はい。」
「ありがと。」
あたしが差し出した封筒を手にし、チラッと中を覗き見る。
母親が娘にお金を借りるなんて、あたしは情けない気持ちでいっぱいだった。
こんな女が母親だという事が、嫌で嫌で堪らない。
「あんた、結構お金持ってんのね。
また何かあったら頼むわ。」
「いつまでこんな事する気?」
「そうね、あたしが死ぬまでじゃない?」
「それでも母親?」
「あんたを産んだのはあたし。
当たり前じゃない。
忙しいからもう行くわ。」